コンサル一年目が学ぶこと

外資系のコンサル出身者が様々な業界で、結果を残していることからコンサルタントが一年目で学ぶことの中に普遍的なスキルが含まれているという仮説から書かれた本であり、基本的であるが、普遍的なスキル・マインドが簡潔にまとめられている。

 

第1章 コンサル流話す技術

第2章 コンサル流思考力

第3章 コンサル流デスクワーク技術

第4章 プロフェッショナル・ビジネスマインド

 

第1章

  • 01 結論から話す

PREPの型が提唱されている

結論、理由付け、具体例、結論

  • 02 Talk Straight 端的に話す

質問には、まずイエス/ノーで答える(遅刻でもなんでも)

  • 03 数字というファクトで語る

新人こそ、信頼がないとダメな意見ではなく、ファクトで話す

  • 04 数字とロジックで語る

上に同じく、数字とロジックなら経験なぞ関係ない

=テンパイ即リーと一緒

  • 05 感情よりも論理を優先させる

論理があるかないかが顧客には一番重要

  • 06 相手に理解してもらえるように話す

相手は何も知らないという体で話さないといけない

相手の理解度を仕草から測りながら話す ”「無言は無理解」のサイン”

  • 07 相手のフォーマットに合わせる

社内用語にこそ、その社会の独自の考え方が反映されている

  • 08 相手の期待値を把握する

相手の期待を超え続けることがビジネスの基本。そのためにはまず、相手の期待の中身を把握する必要がある

期待値を満たせないものは、安請け合いしない

  • 09 上司の期待値を超える

 報連相の基本は、その前提として上司からの仕事の指示の内容を明確に把握すること

①その仕事の背景や目的

②具体的な仕事の成果イメージ

③クオリティ

④優先順位・緊急度

 

  • 10 「考え方を考える」という考え方

「アプローチ」「考え方」「段取り」を先に考える

どの要素をどう分析すると、答えにたどり着くのかの手順を示す

  • 11 ロジックツリーを使いこなす
  • 12 雲雨傘提案の基本

(事実)「空を見てみると、雲が出ている」

(解釈)「曇っているから雨が降りそうだ」

(アクション)「雨が降りそうだから、傘を持っていく」

これらを完全に分けて考える

  • 13 仮説思考

はじめに、予想できる範囲で、ストーリーラインを描いてリサーチする

ストーリーに従って調べるポイントを絞って、効率的なリサーチに

  • 14 常に自分の意見をもって情報にあたる

情報量が増えても能力は向上しない。自分の意見をもつことで学びが増える

  • 15 本質を追求する思考

コンサルタントの仕事は、情報を提示することではなく本質を提示すること

本質を見出すには情報量ではなく、一段高い視点が必要

  • 16 文章作成の基本、議事録をマスターする

議事録には、発言の記録ではなく、後日の証拠となるよう、決定事項を簡潔に書く

 1 .決定事項、確認事項を書き、関係者に確認し、決定するためのもの

2   決定事項を書いて、後日のための証拠に残すためのもの

書くべき内容は次の4つ

・決まったこと

・決まらなかったこと

・確認が必要なこと

・次回に向けてのTo Do

 

 

シンプルイズベスト ①根拠となる数字や事実 + ②自分の解釈や主張

  • 18 エクセル、パワーポイントは、作成スピードが勝負

① コンサルの納品物はパワーポイントでつくるため、ツール操作のスピードが死活問題となる

② ショートカットを多用して、マウスを使わない操作を身につけている

  • 19 最終成果物から逆算して、作業プランをつくる

最終成果物のタイトルだけを書いた中身が空のパワポを作り、中身を埋めていくためのタスクを洗い出す。

  • 20 コンサル流検索式読書術

・読書の目的を絞る、明確にする

・ウェブを検索するように目次ベースで該当箇所を拾っていき、重要な部分だけ読む

・なるべく多くの文献を広く浅く当たる

  • 21 仕事の速さを2倍速3倍速にする重点思考

スピードの秘訣は無駄なことをやらない(80%という大多数を決める20%の要素にだけ注目する)

出来ない理由・障壁

①切り捨てることに罪悪感がある・勇気が持てない

②何が大事で何が些細な事かの判断がつかない

  • 22 プロジェクト管理ツール、課題管理表

プロジェクト管理ツールは、エクセルにプロジェクト進行上の課題をリストアップして関係者が進捗や状況を確認しあうための表のことを言います。

課題をどんどん書いていくのだが、次の3点を常に意識する

1.担当者。誰がやるのか?

2.期限。いつまでに終わらせるのか?

3.方向性。その課題を解決するために、どう取り組むのか?

課題管理表のイメージはエクセルに作成済み

  • 23 バリューを出す

他人に対する貢献ができ、相手がそこに価値を感じてくれたとき、その仕事にはバリューが生まれる

  • 24 喋らないなら会議に出るな

「発言しない人の価値はゼロ」「チームに貢献する意思がない」

  • 25 「時間はお金」と認識する

休憩の時間も金銭的コスト。プロフェッショナルに時間にこだわる。

マナーの問題ではない。お金の話。

  • 26 スピードと質を両立する

時間をかけて完璧なものを目指すよりも多少汚くてもかまわないので、とにかく早くつくる。Quick and Dirty

分からないということも大事な報告。分からないということを上司が把握できていないほうが問題。

時間をかけずにまずは大枠の方向性を決める!

  • 27 コミットメント力を学ぶ

一度約束したことは、何があってもやり遂げる。コミットの対象は常にクライアント。

方法は問わない。人の手を借りてでも、約束を果たすことを最優先する

コミットメントが高い人の条件

①仕事内容に納得している

②コミットメントが高い組織にいる

  • 28 師匠を見つける

若いうちはどのような仕事をするかより、誰と仕事をするかの方が大事です。

守破離

・守=師匠の一挙一動を真似る

・破=師匠と違ったやり方を覚え、幅を広げる

・離=師匠のやり方を超え、独自の技を生み出す

リーダーの提案をサポートするために周りを巻き込み、必要なことを考え、自主的に動く

最初に提案するのはリーダーの役割

その実現の為に、率先して自主的に動くのがフォロワーシップ

  • 30 プロフェッショナルのチームワーク

 上司には上司の、新人には新人の役割がある。自分の単葉分野でプロとして責任をもって仕事に取り組む