読んだら忘れない読書術 樺沢紫苑

1.概要

 

第1章 なぜ読書は必要なのか?読書によって得られる8つのこと

第2章 「読んだら忘れない」精神科医の読書術 3つの基本

第3章 「読んだら忘れない」精神科医の読書術 2つのキーワード

第4章 「読んだら忘れない」精神科医の読書術 超実践編

第5章 「読んだら忘れない」精神科医の本の選択術

第6章 早く、安く、たくさん読める究極の電子書籍読書術

 

以上の6章から構成されているが、この本を通じて述べられているのは、本は仕事にとって人生にとって非常に有用な知識を与えてくれる存在であり、その効果を最大限活かすには、本の内容を忘れない読書術が必要であるということだ。

 

2.感想

第1章 なぜ読書は必要なのか?読書によって得られる8つのこと


この章の中で自分に一番響いたのは、仕事力の面である。例ではキッチンスタジアムというテレビ番組を用いていたが、~について調べてくれとか言われたときに自分のなかにカードがそろっているのか、情報・知識がどれくらい蓄えられているのかというのは、そのまま仕事の速さ・質に直結する。特にコンサルタントという職業は、自分のカバーする領域が次の日には変わっているかもしれない仕事だ。たくさん本を読んで、それを議論できるレベルにまで落とし込んでいくということは欠かせないだろう。
また、人生に深みを与えてくれるというのも全くもって同感である。紙が生まれてから何千年という間に人間が考えてきたことが本にはある。これを利用しないわけにはいかない。
”IQを左右する要因として、遺伝の次に多いのは読書量だ”(アイオワ州立大学の研究)
”成功している経営者のほとんどは、読書家である” (1人のコンサルタントの意見)

 

第2章 「読んだら忘れない」精神科医の読書術 3つの基本

3つの基本とは以下のとおりである。
・1週間に3回アウトプットする

  読書中に気になったところはマーカーを引くこととメモをすること
  Excelに感想を書く


・効率的に読書する(スキマ時間)

  移動時間は目標設定しながら読書する

  (いつまでにどこまで読むか決めてしまうと集中力が増すらしい)


・「深読」をする

  内容を説明できる・議論できるレベルまで達しないと読んだことにはならない  

 

第3章 「読んだら忘れない」精神科医の読書術 2つのキーワード

「アウトプット」と「スキマ時間」がキーワードとなる。

 

第4章 「読んだら忘れない」精神科医の読書術 超実践編

〇最初に全体の概要を掴むパラパラ読書術
 ・出発地と目的地をはっきりさせることで読書の学習効果を高める


〇知りたい部分を先に読んでしまうワープ読書術
 ・「何のためにこの本を読むのか」がはっきりしているときにおすすめ


〇自分のレベルに合った本を読むための守破離読書法
 ・自分がその分野においてどのレベルなのか、それに合った読書をすべき


〇1冊の本から複数の本にたどっていく数珠つなぎ読書法
 ・参考文献などから気になる本をピックアップして読む

第5章 「読んだら忘れない」精神科医の本の選択術

守破離読書術 自分のレベルに合わせた本を読むことが大事

〇自分のなりたい人が読んでいる本を読む

 

”「古典を読む」というのは非常に重要なことですが、いきなり古典から読み始めてもよむとおすのは至難の業です”
”「広げる読書」と「深める読書」、そのバランスが重要”

第6章 早く、安く、たくさん読める究極の電子書籍読書術

 マーカーを使うとか、検索機能を使うとか、前から実践していることが多かったのでそのまま自分の読書術で頑張りたいと思う。